ただ久元市長の冒頭のあいさつでは粟生線にも言及していた。粟生線で最近、乗降客数が増えているのが木津駅だ。木津駅は神戸市が開発した産業団地「神戸テクノ・ロジスティックパーク」の最寄り駅だ。「これが他の駅の利用を増やす1つのヒントになるのでは」と久元市長は話していた。
神戸テクノ・ロジスティックパークは産業団地のほぼ中央部に神戸鳴門自動車道の神戸西ICがある。山陽道や阪神高速とのジャンクション(分岐点)が近く、近畿一円、中国地方、四国地方がすべてカバーできる物流施設が建設できる産業団地として人気を集めている。
神戸テクノ・ロジスティックパークの産業用地はほぼ完売したが、需要が多いため神戸市は新たな産業団地開発を進めている。沿線で雇用が増えれば、沿線人口の増加につながったり、鉄道の通勤客が増加したりといった見通しが持てるようになる。神戸市と神戸電鉄が今後情報共有する「土地」に、沿線にとって新たな産業を誘致できるか注目されそうだ。
神戸電鉄社長の受け止めは?
久元市長との会談の終了後、神戸市が大株主になったことについてどう思うか、神戸電鉄の井波社長に改めて聞くと、「地域の交通事業に対して、行政から高い関心を受けているのは、大変ありがたいと思っているし、ましてや株式取得という経営リスクを背負って関わっていただけるということ自体、私どもとしても非常に歓迎をしている」と、とても前向きに受け止めていた。

