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キャリア・教育

朝ドラ《風、薫る》でも描かれた「大日本帝国憲法」制定、裏側にあった伊藤博文の"想像を絶する苦悩"

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伊藤博文(写真:Universal Images Group/アフロ)
  • 真山 知幸 伝記作家、偉人研究家、芸術修士(MFA)
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そして明治23(1890)年11月には、和は32歳で第一医院を退職して、高田女学校舎監兼伝道師として新潟へと赴任することになる。そんな史実を受けて、ドラマでも新潟編がスタート。りんが新潟にたどり着くと、「金持ち優遇反対 選挙権をよこせ」というビラが配られるというシーンがあった。

実際に、大日本帝国憲法の内容は、自由民権運動が理想としていた姿とは大きく異なるものだった。衆議院議員の選挙権は「満25歳以上の男子で直接国税15円以上を納める者」に限られ、有権者は総人口のわずか1%強にすぎなかった。

制限選挙への不満が高まる

こうした制限選挙への不満は、憲法発布によって鎮まるどころか、翌1890年に迫った第一回衆議院議員総選挙、そして帝国議会開設に向けて、旧民権派を中心とする政治運動を再び活気づかせることになる。

そんな自由民権運動の盛り上がりといった背景もふまえて、りんの奮闘ぶりや、周囲の人の生き様をみてみると、朝ドラ『風、薫る』をより深く楽しむことができるはずだ。

【参考文献】
瀧井一博著『文明史のなかの明治憲法』 (講談社選書メチエ)
松本健一著『日本の近代1 開国・維新 1853〜1871』(中公文庫)
坂本多加雄著『日本の近代2 明治国家の建設 1871〜1890』(中公文庫)
御厨貴著『日本の近代3 明治国家の完成 1890〜1905』(中公文庫)
遠山茂樹著『明治維新』  (岩波現代文庫)

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