進学や就職を機に、住む場所を変える20代は多い。「『若者が流出していく街』はどこか…?日本人20代の『転出超過率』が高い自治体ランキング」に続く今回は、率ではなく実数で並べた。日本人20代の転出者数が転入者数を何人上回ったのか、という「転出超過数」のランキングだ。
総務省の「住民基本台帳人口移動報告(2025年)」を基に、20~24歳と25~29歳の日本人移動者を合算。前回と条件をそろえ、2025年1月1日時点の日本人20代人口が500人以上で、2025年中に転出超過となった自治体を対象とした。
1位の八王子市は転出超過数が2000人弱
1位は東京都八王子市だった。2025年中の日本人20代の転出者数は、転入者数を1973人上回った。転出超過率は3.33%だった。
2位は福岡県北九州市の1596人、3位は神奈川県横須賀市の1360人。4位は新潟県新潟市の1143人、5位京都府京都市の1118人と続いた。上位には大都市だけでなく、地方の県庁所在地や地域の中心都市、大都市圏の郊外都市も目立つ。
ただし、転出超過数が多いことを、そのまま「若者が定着しない街」とみることはできない。1位の八王子市や5位の京都市は、多くの大学や学生を抱える都市でもある。進学時に市内へ転入した学生が、卒業や就職を機に市外へ移ることで、20代の転出超過数が大きくなっている可能性がある。
転出超過率のランキングとは、上位の顔ぶれが大きく異なる。転出超過数で1位となった八王子市の転出超過率は3.33%で、率のランキングでは666位だった。5位の京都市も、転出超過数は1118人に上る一方、率は0.78%で1011位となっている。
反対に、転出超過率で1位だった島根県奥出雲町は、転出超過数では100人で524位だった。率で2位の岡山県奈義町も74人で666位となる。
若者人口の少ない自治体では、100人程度の転出超過でも地域に与える影響は大きい。半面、若者人口の多い都市では率が低く見えても、実数では1000人を超える転出超過が生じている場合がある。

