さらに、入院などの緊急時にどのお金を使えばいいか、出金方法も家族間で話し合っておけると安心です。本人確認が厳しくなっており、家族といっても、親名義のお金を引き出すことは難しいためです。元気なうちに、代理人(家族等)を指定できる金融機関が増えています。
□年金額(本人名義の口座に2か月に1回振り込まれているはず)
□預貯金(複数口座を持っている親が多い。キャッシュカードはどこにしまっている?ネットバンクは?株などは?)
□民間医療保険、生命保険(入院時の保険は?)
□不動産
□ローン、負債
親を怒らせずにお金のことを聞く方法
親の資産を把握することが大切だとわかっていても、どのようにして聞くかは多くの子の悩みどころです。下手に聞こうとすると、「財産を狙っているのか!」と親は怒りだすことがあります。
そこで3つの方法を紹介します。
2. 他人の事例を出しながら聞く
3. ひと工夫しながらアプローチ
1の「ダイレクトに聞く」ですが、調査のごとくメモをとりながら淡々と聞くと、「なぜ、言わなければいけないんだ!」と怒りを買うことがあります。一気にすべてを聞こうとせず、時間をかけましょう。
できれば電話やメールではなく、顔を合わせたタイミングで直接、尋ねるのがおすすめです。「もし倒れたとき、お金のことがわからないと十分なことをしてあげられないから」と、親のことを心配しているから聞いておきたい、という意図を伝えるといいでしょう。
2は「他人の事例を出しながら聞く」です。幼なじみや小学校時代の同級生の親で倒れたり、施設に入った人はいないでしょうか。昔の話であっても、親は子どもの友達やその親について覚えていることが多く、イメージがしやすいため“自分ごと”になりやすい傾向があります。
例えば、「〇〇ちゃんのところのお母さんが倒れて入院した。退院後は施設を検討しているらしいが、母親の年金や貯金がどれくらいあるかわからず、途方に暮れていたよ」と。そして、「他人事じゃないね。もしも、そういうことが起きたらどうしよう」と話を展開します。
幼なじみに適当な事例がなければ、「ネット記事で見たけれど、突然倒れると困るみたいだよ」と話してもいいでしょう。

