3の「ひと工夫しながらアプローチ」については、一方的に聞こうとすると気分を害す親がいるので、あなたの情報を開示しながら話を進めます。一例ですが、あなた自身が民間保険の加入状況を確認します。入院したら1日5000円出る保険に入っているとしましょう。
「私は入院すると1日5000円出る民間保険に入っている。お父さんは民間保険に入っている?」という風に。一緒に保険証券を確認し、そこからお金全般に話を展開します。
医療費がかかっている親なら、「確定申告を手伝う」を口実にするのも方法です。実際にこの方法で「親の懐事情がわかった!」という声を聞くことがあります。
親の“お金情報”はきょうだいとも共有を!
この夏、帰省したら、まずは、年金額などから聞いてみてはいかがでしょう。できれば、どこの口座に入金されているのかも聞き出しましょう。
もう一歩いけそうな感触なら「もしものときは、そこから出金していい?どのようにして出金しよう?」など話を広げます。
そして、きょうだいがいる場合は、親から聞いた“お金情報” は、共有しておくことをお勧めします。親がきょうだいに「〇〇が来て、私の年金や預貯金の情報をあれこれ聞いていったよ」と言うかもしれません。きょうだいから「〇〇は、親のお金を狙っているに違いない」と誤解されると厄介です。
一方、工夫して親に話を向けても、「お金の話はしたくない」とかたくなに拒否されたら、いったん引き下がりましょう。強引に聞くことは法に触れる可能性があります。あくまで、親のお金は親のものであり、子に聞き出す権利はないのです。
話し合えるタイミングを計るか(病気やケガで入院したときなど)、「言いたくない気持ちはわかる。お金の情報を、どこかわかるところに書いておいてくれたら助かる」と言ってみるのも一案です。

