介護という行為は子が担うことが多いですが、それはあくまで親の自立を応援するために行うこと。ですから、そこにかかる費用は原則、親のお金を充てればよいと思います。
親のお金を介護費用に充てるには、そもそも親がどれくらいのお金を持っているかを把握しておく必要があります。
Aさんの父親のように、倒れるのは突然です。つまり、「倒れてから聞く」のは難しく、親の懐事情がわからないと、Aさんのように、やみくもにお金をかけることになりかねません。途中で「お金、足りる?」と不安になっても、入院してベッドに横たわっている親に対し、「お金、お金……」とは言いづらいものです。
事前に親の懐事情がわかっていれば、できる範囲で医療、介護費用をかけられます。
Aさんも言うように、相部屋を嫌がっても我慢してもらう。介護サービスについても、「予算は、1か月〇円まで。私たち子には援助するゆとりはありません」とケアマネジャーに言えば、その範囲でプランしてくれます。
親が元気なうちに聞いておきたいこと
親が元気なうちに、どのようなことを聞いておけばいいのでしょう。
ストレートに「自身に介護が必要になったら、そのお金はどうするつもりか?」と聞きたいところですが、多くの親は「子どもに負担をかけるつもりはない!」と言うばかりで、具体的なことは考えていません。
しかし月々の年金額や預貯金の額はいくらか、ローンは残っていないか、有価証券や自宅以外の不動産はあるか、などは確認しておきたいものです。実際、聞いてみたら、かなりのローンが残っていることが判明するケースもあります。

