有料会員登録 東洋経済オンラインとは
ライフ

「琵琶湖でHOT LIMIT撮るべき」「け…県と話させてください」西川貴教が地元滋賀とネット民に、愛されいじられる深い訳

8分で読める
西川貴教
滋賀県の観光キャンペーンに登場した西川貴教さん(画像:公益社団法人びわこビジターズビューロー公式サイトより)
  • 城戸 譲 ネットメディア研究家・コラムニスト・炎上ウォッチャー
2/4 PAGES
3/4 PAGES
4/4 PAGES

有無を言わせない歌唱力があるからこそ、どれだけネタに走っても許される、という側面はあるだろう。フランクな人柄ゆえに、SNSでの発信が肩ひじを張らない“ネタ投稿”になっていることも、好感度を高めている一因といえそうだ。

代表作のひとつとされる、エステー「消臭力」のCMソングも、もとはツイッター(現在のX)発信だった。エステー公式サイトによると、2011年に「暇だから消臭力のCMの男の子を完コピしました」と西川さんが投稿したことがきっかけだそうだ。

そして、10周年となる2021年のプレスリリースでは「大スターに対しておこがましい表現でしょうが、エステーにとってはどこか戦友のような、一緒にコトを起こしてくれる仲間」と表現されるまでの関係になった。これまた西川さんの“人間力”を裏付けるエピソードだろう。

消臭力のCM動画で歌う西川さん(画像:エステー公式YouTubeチャンネルより)

ガンダムとニコ生が育てた「俺たちの西川ニキ」

加えて、日本のネットカルチャーがアニメやゲームと密接に関わっていることも、西川さんの人気を強固にしている。

T.M.Revolutionとして『機動戦士ガンダムSEED』の「INVOKE(インヴォーク)」、『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』の「ignited -イグナイテッド-」を歌い、作中ではキャラクターの声優も担当している。

また、ニコニコ生放送でも「西川貴教のイエノミ!!」などを担当してきたことから、ネットユーザーに「俺たちの西川ニキ(兄貴を表すネットスラング)」という親近感を抱かせる要因になっていたとも考えられる。

このように、もともとの知名度に、地元愛とネット人気という2つの要素が積み重なったことで、西川さんは盤石な地位を築いてきたと言えそうだ。実力という担保があるからこそ、セルフパロディが“痛さ”ではなく“資産”に変わるのだ。

ライブやMVで強烈な風を真正面から受け続けてきた姿から、西川さんと言えば「強すぎる向かい風を受ける人」というイメージもあるだろう。しかし、いまや強すぎる「追い風」に勢いづけられている存在なのだ。

歌い終わった後、ポーズを決める西川さん(画像:「THE FIRST TAKE」より)

こちらの記事もおすすめ

あなたにおすすめ

ライフ

人気記事 HOT

※過去1ヶ月以内に配信した記事の閲覧数