この列車も好評を呼び、2006年までに計3編成が登場。編成には「青池」「橅(ぶな)」「くまげら」と白神山地ゆかりの愛称が命名され、現在は青池・橅はハイブリッド車両のHB-E300系が2代目として引き継いでいる。「リゾートしらかみ」の運行開始後には、あきた白神、ウェスパ椿山と新駅も開業した。白神山地の世界自然遺産登録は、五能線の活性化に大きな影響を与えたのである。
読める?難読駅名
五能線の駅名で筆者にはどうしても取り上げたい駅がある。「艫作駅」である。国鉄時代から難読駅名として鉄道ファンには知られてきたところで、読みは「へなし」である。まだ観光化されていなかった国鉄時代も、五能線に乗ったファンはよく訪れていた。
筆者もその1人で、1972年の蒸気機関車現役時代に初めて訪問している。駅から徒歩でアクセスできる海岸沿いには「黄金崎不老ふ死温泉」がある。黄金色の温泉につかりながら絶景の日本海の落日を眺めれば長生きする、といったところか。
「リゾートしらかみ」は、五能線を訪れる客層も変えた。かつては素朴なローカル線に魅せられた旅好きや鉄道ファンが大勢を占めていたが、このリゾート列車はツアー客やグループ客などでにぎわっている。ただ、観光客の心は移り気である。「リゾートしらかみ」の減便などがないよう祈るばかりだ。
最後に「リゾートしらかみ」の座席予約の際には海側の席「A」をおすすめしたい。

