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ライフ #何度でも開花する人

「有名になれば何かが変わるんじゃないかと…」青木さやかさん(53)が語る、30代の大ブレイクでも手に入らなかったもの

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青木さやか
コラムニスト芳麗さんの連載。今回登場するのは青木さやかさんです(前編)(写真:青木さやか公式Instagramより)
  • 芳麗 コラムニスト
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――バラエティ番組では、ものすごく強いエネルギーを感じました。あの頃、青木さんを動かしていたものは何だったんでしょう。

いろんなことに対する怒りとか、憤りがエネルギーになっていたと思います。生きてるのがあんまり楽しくなかったので、なんか“死ぬぐらいだったらめちゃくちゃやってやるか”みたいなものがパワーになっていたかもしれません。

――それが「どこ見てんのよ!」という芸にもつながっていった。

自意識過剰で、被害者意識が強いタイプでした。電車に乗ったときに「なんでこの男の人、私の胸元を見てるのかしら、どこ見てんのよ!」って思ってたことを大声で叫んだ。結果的に私の性格をデフォルメしたようなギャグになりました。

――「どこ見てんのよ!」は青木さんの自意識、怒り、違和感を含んだリアルな叫びだったんですね。でもあの言葉って、女性たちが日常の中で覚えていた違和感でもあったから、多くの人に響いたのかなと。見られること、値踏みされること、勝手に期待されることへの怒りというか。

そう感じていただいたのかもしれないですね。

周りが望む自分を演じて

――「こうあらねばならない」とか、「幸せになるためにはレールに乗らなきゃ」「他人からの期待に沿って生きてしまう」とか。青木さんは社会圧とずっと葛藤されてきたのかなと。

私の性格と時代と親の教育っていうところも大きいと思います。

――20年前のテレビ業界は、今よりも女性にとって過酷な環境でした。

今のテレビのことはあまり詳しくありませんので比較はできませんが、私は常に期待に応えなきゃと思っていました。先輩芸人とか、プロデューサーとか、ディレクターが望んでいるであろう私を演じるということは、原動力の1つになりました。

それはテレビの世界だけじゃなくて、たとえば、飲み会に行けば、男の人が希望する自分を演じてしまう女性もいたと思うんですよ。あるときはちょっと道化みたいになったり、あるときは「あなたたちダメよ」みたいなお姉さん風を装ったり。その人が相手の望むものを察して応える。

それを極端にテレビの世界でやっていたのかなと、振り返るとそう思います。

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