――「どうすれば愛されるか」「選ばれるか」「感じよく見えるか」という社会の期待に応えることが良しとされていた時代は長かったなと。
自分の経験を客観的に振り返り、何かや自分を責めず。その一方で、娘たちの世代に良いものを残していきたいと思います。
結婚と離婚と病のこと
――結婚や出産も経験されましたが、心境の変化はありましたか?
過度に期待していました。結婚したら幸せになるかもしれないとか、何かを得たら幸せになれるに違いないって。
――その後、離婚を経験し、肺がん、パニック症も患っています。
病気になったときに、八方塞がりみたいになったんです。どっちを見ても答えがない。そうなったときに、上ならあるんだって思ったんです。今までの自分の考え方や、やり方とはまったく違うものに目を向けてみようと。今まで信じてきた常識の中には、私を楽にしてくれるものはなかったから。そのとき初めて、上を見たという感じです。

