釘を使わずに細い木の桟を幾何学的な文様に組み付ける技法が組子。小さなパターンが複雑に連続するエルグランドのグリルはコンピュータ解析で作りあげたものだろうが、美しい。
とくにユニークなのは、格子のパターン。彫りがバンパーまで広がっているデザインだ。「組子のイメージを強調するため」と前出の一野氏は説明してくれた。
ボディ細部までこだわり抜いた上質感
新しいグリルは、どことなくプジョー車を連想させないでもない。が、ボディはエルグランドならではのオリジナリティの高いデザイン。とくに興味深いのはボディ側面。平面的なパネル(輪郭は台形)がフロントとリアクォーターに使われていて、切り欠き線は直線に近い。力強さがうまく演出されている。
ドアはさすがに平坦になりがちなので、下部は大きく飾りのアクセントラインと一部湾曲面が組み合わされている。組み立てるとき、ラインをきれいに合わせるのは大変だろうと思ってしまう。それを実現すると上質感につながるのだ。
■日産 エルグランド X e-4ORCE
全長×全幅×全高:4995mm×1895mm×1975mm
ホイールベース:3000mm
車重:2430kg
パワートレイン:ハイブリッド(e-POWER)
駆動方式:フルタイム4輪駆動(e-4ORCE)
最高出力:エンジン103kW、フロントモーター151kW、リアモーター100kW
最大トルク:エンジン228Nm、フロントモーター330Nm、リアモーター195Nm
乗車定員:7名
燃費:16.8km/L(WLTCモード値)
価格:689万7000円

