価格の高さには折りたたみ固有の構造と部材市況という理由があり、それでも選ばれる背景には、機器の集約と弱点の解消という実利がある。冒頭の2つの問いの答えは、ここにある。
3機種の役割分担、入り口は19万円台
品揃えの側も、選ぶ人の幅を広げる作りになった。入り口になるのは19万円台のFlip8だ。6.9インチの縦長スマホを半分にたたみ、手のひらサイズで持ち歩ける。再設計した4.1インチのカバー画面では、通知の確認にとどまらず、多くのアプリを本体を開かずに操作できる。
新形状のFold8は視聴に的を絞った。閉じると5.5インチ・縦横比10対16の小ぶりなスマホとして、ショート動画やSNS、文字入力を片手でこなせる。開くと4対3の7.6インチ画面が現れ、横に構えれば動画や漫画の見開きが画面いっぱいに広がり、縦に持てば雑誌や電子書籍が読みやすい。重さは約201gで、サムスンは7.1インチ以上の大画面を持つ横折りスマホとして世界最軽量とうたう。ラベンダーやクリーム、直販限定のピスタチオなど淡いカラーをそろえた。値上げの年に、昨年並みの予算で手が届く新顔でもある。
最上位のFold8 Ultraは全部入りだ。閉じれば6.5インチのスマホ、開けば8インチの大画面になり、2億画素カメラや輝度3000ニトの画面を備える。ただし、薄型化と引き換えに前世代で外れたSペン対応は、今回も復活していない。

