落ち葉が原因で亡くなってしまうというのは、なんともやりきれないが、単に滑りやすいばかりではなく、落ち葉が敷き詰められていると、石や岩、木の根、地面の凹凸が隠されて判別しにくくなり、転倒の原因にもなりうる。
さらに登山道が落ち葉で隠されることにより、正しいコースを外れて道に迷ってしまったという事故も起きている。
秋から冬にかけての低山では、落ち葉にも要注意と心得たい。
「簡単な装備で足りるだろう」が危ない
秋から冬にかけての時期は、日の出は遅く日没は早い。要するに日が短くなるわけで、低山の山間部や樹林帯のなかなどでは、午後3時を過ぎると薄暗くなってくる。
この時期の登山は、日の出が遅いことと寒さもあって、夏に比べると行動開始時刻がどうしても遅くなりがちである。
さらに日没が早いため、行動中に時間的なロスがあると、あっという間に日が暮れてしまう。
そのときに「早く下りなければ」と焦りが生じることで、道迷いや転滑落などのリスクも高まることになる。
ヘッドランプを持たずに山に登り、日没までに下山できず真っ暗闇のなかで行動不能となり、救助を要請するというケースは枚挙にいとまがない。
ある救助隊員は、「ヘッドランプさえ持っていれば、遭難事故にならずに、自力で下山できるのに」と言っていたが、まさにそのとおり。
「たとえ日帰りの低山ハイキングであっても、ヘッドランプは必ず持とう」と広く言われているのに、なぜ実践されないのか、それが不思議でならない。

