ネット産業を生んだ「いかがわしさ」
インターネットの最前線で闘い、LINEヤフーの会長を務められた川邊健太郎さんが、30年のウェブ史を総括した著書『7つの激変』を上梓されました。本書は、ネット産業が辿ってきた紆余曲折が非常にリアルに描かれており、教訓に満ちています。
とりわけ印象的なのが「いかがわしさ」や「混沌(カオス)」というキーワードです。川邊さんは、きれいに整備されたルールや優等生的なアプローチからは本質的なイノベーションは生まれず、むしろ最初は「いかがわしい」と冷遇されたものの中にこそ、次の時代を開拓する真のエネルギーがあると喝破しています。
本書にも触れられていますが、90年代に登場した頃のインターネットは、一部の研究者やオタクたちが使う「いかがわしい」技術だと思われていて、一過性のブームだとも言われていました。


