私が訪れたとき、受験生は校門前で家族や教師にスマホを渡していた。試験会場で不正が発覚したら、失格となるだけでなく、刑事罰の対象となり、最高7年の懲役刑が科される可能性がある。そのため、中国の試験で不正を働く人は極端に少なくなっている。
「日本は甘いから大丈夫だろう」という認識が広がっている?
そこまで厳しいチェックが行われない日本の試験では、不正を働く中国人が後を絶たない。近年は不正に関する「アルバイト」の情報が、緑ナンバーの名義貸しと同様、小紅書などで簡単にやりとりされているのが実情だ。
以前なら、替え玉受験を依頼するにしろ、「知り合い」のネットワークに依存した犯罪だった。ところが現在では、SNSを通じて見ず知らずの人同士がつながり、依頼することが可能になっている。
自動車運転免許の外免切替(海外で取得した免許証を日本のものに切り替える制度)も同様だ。
25年10月に制度が厳格化される前は、滞在先ホテルを住所として記載でき、試験問題も非常に簡単だと中国のSNSで紹介された。それにより大挙して来日し、外免切替をする人が増えた。

