①緊急性のあること:「あと3分で締め切り」「20時から半額」など緊急性を感じると、それまで動かなかったADHD脳が驚くほど迅速に行動します。
②新しいこと:ADHD脳は好奇心が強いので、新しいことは強い動機づけになり、飛びついて行動し始めるでしょう。
③挑戦的なこと:ADHD脳は挑戦することが好きなので、現時点よりも少し難しい課題を出されると過集中になるほど夢中で取り組みます。
④好きなこと:ADHD脳は基本的に好きなことしかできない人たちです。興味のあることはそれ自体が強い動機となり、驚くべき行動力を発揮します。
子どもの動機を作るコーチに
ADHD脳が自分で動機づけできるようになるには、的確な動機を、的確なタイミングで持てるよう、伴走して指導してくれるコーチが必要です。そして、動機づけのコーチになれるのは、子どもにとって誰よりも身近な存在である親だけです。
例えば、テストが近いのに「めんどうくさい」「やりたくない」と、何もしない子どもを前にしたら、心配といら立ちから叱ってしまうことがあるかもしれません。
でもこれは、子どもが怠け者だからサボっているわけではなく、脳が疲れてドーパミンが下がっているから。もともとドーパミン量が低く、何かを始めてもすぐにやる気が下がったり、違うことをしたくなったり、目に入ったものに気が移ってしまったりと、継続することが難しいのです。
ここに魅力的な動機があれば「目的(利益)のためになんとしても目の前の過程をこなすぞ」と、ドーパミンは増加し、人一倍エネルギッシュに取り組むでしょう。
しかし困ったことに、動機を見出す力が弱いのもADHD脳の特性。そこで、動機づけのコーチとしての親の出番です。
子どもが不機嫌になったり、だらだらしていると気づいたら、脳が疲れていて休む必要があるか、または動機を探しているサインだと受け取ってください。そんなときは叱るのではなく「いまやる気が起きないのは、ドーパミンが下がっているから」と原因を本人に伝え、いっそのこと「少し昼寝しようか」と誘ってみることもありです。

