そして、ADHD脳を動かす、一番わかりやすい動機は「ごほうび」です。「テストが終わったら焼肉に行こう」「見たい映画を見に行こう」など、ごほうびを用意しましょう。
ごほうびのために動くことがクセになったらよくないと感じる人もいると思いますが、ADHD脳はごほうび(動機)がなければ動けないので、ここはごほうび(動機)のために動くことが習慣になったら花丸と考えてください。ごほうびという目的を用意して、進む方向を示してあげるのです。
小さな動機でも楽しく行動できる
行動を起こすごとにごほうびを用意して動機づけをする。やり終えたらごほうびを得るという体験を繰り返して、親子で習慣にしていきましょう。
脳の疲労が原因で頭が働いていないことが多いので、睡眠がごほうびになることがベストです。十分な睡眠によってドーパミンを上がりやすくして、快適な気分になれば、小さな動機でも楽しく行動できるようになります。
寝ること自体をごほうびにするのは難しいかもしれませんが、質のよい睡眠をとり、朝すっきり起きられる体験をすることで、「朝を楽しく過ごせる」というごほうびを作ることはできます。
それを繰り返すことで、動機(ごほうび)を用意して行動するというパターンが染み込んで、徐々に親のサポートなしでもできるようになっていきます。
動機づけができないADHD脳は、学校や会社など集団に所属したとき、提出物を出せない、期限が守れないなどの周囲にもかかわる問題を起こしてしまいます。困った人として扱われることで、自尊心を削られる二次被害も生じる可能性があるでしょう。
動機づけが自分でできるようになることは、ADHD脳が社会で生きていくための力となります。そのためにも、親はコーチ役としてしっかり努めていきましょう。


