象徴的なのが、自身の冠番組「飯島直子の今夜一杯いっちゃう?」(BSフジ)での一幕だ。渋谷の居酒屋で内田有紀(50歳)とサシ飲みをした際、内田が老眼鏡をかけた瞬間、飯島は「ちょっと!有紀ちゃんが老眼鏡だよ!」「凄いビックリした」と声を上げた。
"奇跡の50歳"と呼ばれるほど若々しい内田有紀の、ふとした老いの瞬間。それを驚きながらも親密に受け止める飯島の姿は、2人が「見た目を比べ合う関係」ではなく、「同じ悩みを共有する対等な関係」であることをよく表している。
それにもかかわらず、いや、それだからこそ、女性からの支持がじわじわと広がっている。天海のような「予定調和の意外性」でもなく、田中のような「努力による逆転」でもない、第三の道筋がそこにはある。
飯島直子に起こった「脅威解除」というメカニズム
この現象を読み解く鍵は、心理学の「社会的比較理論」にある。人は他者と自分を比較することで自己評価を形成しており、とりわけ自分と似た属性を持つ相手(同性はその典型)との比較は、自己評価に強い影響を与えることが知られている(※1)。
さらに、自分に近い存在が優れた成果を上げている場合、その人物が心理的に「近い」ほど、比較によって自尊心が脅かされやすいことも指摘されている(自己評価維持モデル、※2)。魅力的な同性は、単なる「きれいな人」ではなく、無意識のうちに自分の評価を脅かしうる存在として処理されてしまうのだ。
女性は特に、外見に関する社会的比較を日常的に行う傾向が強いことも、複数の研究で示されている(※3)。だからこそ、「魅力的な同性への複雑な感情」は、女性たちにとって身近なテーマなのである。

