近年、飯島と同世代で、同じように白髪など“ありのままの姿”を見せて女性たちから称賛されていた俳優に、天海祐希(58歳)がいる。比較対象として、そのキャリアを振り返りたい。
天海は1987年3月、宝塚歌劇団に入団。男役として頭角を現し、93年に月組トップスターに就任した。宝塚の男役とは、女性でありながら男性以上に凛々しく、格好よくあることを追求する存在だ。舞台の上で、天海は「理想の男性」を演じ続け、それを見つめる女性ファンから絶大な支持を集めた。
95年12月の退団後は女優に転身し、ドラマ『BOSS』『緊急取調室』などのヒット作で、キャリアウーマンや刑事といった「強く格好いい女性」役を数多く演じてきた。芸歴約40年、常に「憧れられる側」に立ち続けてきた女優だ。
そんな彼女が2026年4月、NHK「あさイチ」で白髪を隠さずに出演し、「老化と呼ばず、進化と呼んでいる」と語った。この発言と姿に、多くの共感と称賛の声が寄せられた。ちなみに天海の白髪については、「大女優はOKで一般女性はNG」という評価の二重基準そのものを、別記事で取り上げている。
だがこれは、驚くべきことではない。もともと「憧れの的」だった人物が、老いすら格好よく見せてしまう——いわば予定調和の中の意外性だ。大女優が新しい強さを見せてくれた、という物語である。
“嫉妬される女性”から逆転した「田中みな実」
一方、まったく別の出発点から女性人気を勝ち取った俳優がいる。田中みな実(39歳)だ。
09年にTBSに入社したアナウンサー時代の田中は、あざとい、計算高いといったイメージから、しばしば「嫌いな女子アナランキング」の上位に名を連ねていた。同性から向けられる視線は、決して好意的なものばかりではなかった。

