「社長業は70点」、M&Aで利益を2~3倍へ
ーー25年6月、ファンドの投資先だった東京コスモス電機に株主提案を行い、社長に就任しました。1年間の成果は。
大きく取り組んだことは2つある。1つは新たな中期経営計画の策定だ。新経営陣が勝手に作るのではなく、従業員の声を盛り込むことに気を使った。経営幹部とは毎週議論を重ね、ランチミーティングやタウンホールミーティングを通じてほぼすべての従業員と意見交換を行った。
もう1つはガバナンスだ。これまでの経営はどんぶり勘定で、製品ごとの利益率や顧客単位の収益性といった情報が経営陣に正確に伝わっていなかった。「どの原材料の価格がどれくらい上がったため、製品コストにどれくらい響いているか」というデータを抽出できず、原材料価格が上昇する中でも価格転嫁ができなかった。そこで原価管理を徹底し、データを裏付けとした価格交渉ができるようにした。
「営業」や「技術」といった部門間の連携も不十分だった。そこで今年1月から、製品単位で各部門を一気通貫で管理する事業本部制を導入した。まだ日は浅いが、部門間のコミュニケーションは明らかに活性化している。
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