擬音語(鐘を「ゴーン」と鳴らすなど)と擬態語(「ピカピカ」と光るなど)を総称する、オノマトペです。日本語のオノマトペはおよそ4800種類あり、他言語と比べても5倍以上の数があるとされます。
例えば笑い方では、次のようなレパートリーがあります。
声を立てない笑い方:にたり、にやり。
表情を表す笑い方:にこっ。
否定を含む笑い方:へらへら。
静かに笑う笑い方:くすくす。
豪快に笑う笑い方:がはは、げらげら。
状況や、人物の表情、息遣い、態度、姿勢、心の中の動きといった繊細な描写をオノマトペによって示すことができます。オノマトペは、短い言葉で文脈も内容も細かいところまで伝えることのできる行動喚起力のあるパワーワードなのです。ストーリーで情緒や伝えにくい質感を直感的に伝えたいときなどにも有効なので活用しましょう。
「物語り」の後は対話でストーリーの共構築にいざなう
ストーリーを語り終えたら何事もなかったかのように次の議題に移行するのではなく、対話をし、気づきのシェアができる場を設けておきましょう。すでにストーリーを構成する6Cの最後の「呼びかけ(Call)」でこの後、私たちは何をすべきかを呼びかけているので、それに対しての聞き手の応答の余地を必ずつくるのです。多少の沈黙も相手が考えている反応かもしれません。恐れず待ちましょう。それでも応答が出てこない場合や大人数に語りかける際には、スムーズに応答に移れるような橋渡しとなる問いを投げかけることも有効です。
質問を投げかける。
ストーリーを聞いた率直な感想を聞き手に質問してみます。
今のストーリーを聞いて、あなたの中に残っている言葉やイメージは何ですか。
感想を共有してもらう。
聞き手同士でストーリーを聞いた気づきや感想を共有してもらいます。
2人組のグループで、まず感じたことを言葉にしてみませんか。
聞き手にもストーリーを語ってもらう。
聞き手にも同じテーマにまつわるストーリーを語ってもらいます。
ストーリーを自分ごととして捉えると、どんな問いが生まれますか。
テーマに関して対話する場をあらかじめ設けておく。
ストーリーテリング後にテーマにまつわる課題を深める場をセットしておきます。
これからの私たちの組織に必要な「次の一歩」は、何だと思いますか。
こうした問いをきっかけに対話の場をつくることで、話し手も聞き手も気づきが深まり、各自の物の見方の相違点や共通点も明らかになります。これらがストーリーをお互いでつくり出す共構築につながるのです。

