メタファーを巧みに使うことで、相手にメッセージをより印象深く伝えられるようになります。代表的な比喩表現である「直喩」「暗喩」「類推」「引喩」の4つを紹介します。
直喩:「〜のよう」「〜みたい」と直接的に比喩であることを示すもの。例「このプロダクトは私たちにとって宝物のように大切な存在です」。
暗喩:「〜のよう」「〜みたい」という表現を使わず間接的に比喩すること。例「時代の最先端に行きましょう」。
類推:ある物事を説明するために、似ている物をたとえにすること。例「このプロダクトの曲線美はまるで伝統工芸のよう」。
引喩:文学作品や歴史上の出来事、ことわざなどを引用して、深い意味を伝えるもの。例「『ハムレット』のハムレットのように、彼は悩みが深い人物だ」。
ビジュアルが持つインパクト
文字をはじめとする言語よりも図やイラストのようなイメージの方が、迅速かつ的確に、相手に意思を伝えることができるのです。文字も大事ですが、ビジュアルやイメージを活用することでメッセージは一層伝わるものになるでしょう。
歴史のある会社や組織には、語るべきストーリーが必ずあります。創業者の言動や、大ヒット商品開発時の苦難の歴史、優れた顧客対応のエピソードなど、象徴的なストーリーを見つけようと意図すれば、枚挙にいとまがないほど出てくるはずです。ぜひ、興味と好奇心を向けてさまざまな角度からビジュアル要素を発掘してみてください。
人間には五感(視覚・聴覚・味覚・嗅覚・触覚)がありますが、これらの刺激に対して脳が反応するまでの速度はそれぞれ異なります。人間の脳は音刺激に対して五感の中で最も早く反応するといわれています。視覚だけでなく、聴覚にも注意を向け、緩急をつけて語ることを意識してください。緩急は、声のトーン、ボリューム、テンポ、間を意識してコントロールすることです。
(画像:『リーダーのためのストーリーテリング入門』)
高い声のトーン:明るさ、エネルギー、人の注意を引く、覚醒させる。ここぞという決めセリフは、あえて高い声で繰り返す。
低い声のトーン:信頼、威厳、深さ、落ち着きを与える。ベーストーンは、低い方が説得力が増す。
大きいボリューム:強調、支配を感じさせる。ストーリー開始時や終了時など、場面を変えたいときに耳障りにならない程度に大きな声を発する。
小さいボリューム:注意喚起を促す。特別感を訴えたいときは、あえてささやくような小さな声にする。
速いテンポ:緊張、興奮、熱意を感じさせる。熱意を示したいところで、テンポを上げる。
遅いテンポ:リラックス、安定感、知性、上品さを感じさせる。メッセージとして強調したいところでテンポを下げる。
間:問いを発する前の一瞬の静寂によってインパクト、期待感を生む。とくに注意を向けてほしいキーワードをいう際には、3秒の間合いを取る。

