結果(Conclusion): 選択によって得られる結果を伝えて、行動を促す部分です。留意すべきは、定量的な成果だけではなく、ワクワクするような定性的な状態を示すこと、また成果が聞き手自身の成長や利益につながる内容であるかどうかも肝要です。
呼びかけ(Call): この後何をすべきか、呼びかけて行動を促す部分です。最後に自発的な行動を引き出す「呼びかけ」をしましょう。人は問われることで、自ら答えを導き出します。
最後に、上部にある曲線に気づきましたか。
この曲線は、聞き手の感情の推移を表すアーク(弧)です。
何も起こらない「凪」では人の心は動きませんが、挫折と克服、苦闘と救済という感情のアップダウンが起こるストーリーは、自然と心に響きます。
この6Cで人の心を動かすストーリーをつくり語っていきましょう。
聞き手の心を揺さぶる7つの工夫
6つのCでつくるストーリーを伝える際、生身の人間である話し手が聞き手に向けて発話し届けていく行為が不可欠です。その際、どのようにすれば、人々を惹きつけ、目的に向けて意欲的に行動を喚起することができるのでしょうか。そこで、聞き手の心を揺さぶるための7つの工夫を実践例も交えながら紹介していきます。
感情表現豊かに語られたストーリーは聞き手をその世界に引き込み、自分自身がそのストーリーの主人公や登場人物として参画するよう自然に求めます。聞き手は現実の世界を離れ、ストーリーの中へといざなわれます。たとえば、ストーリーの中で、登場人物や主人公が幸せ、悲しみ、恐怖、嫌悪、怒り、驚きの6つの基本的な感情を表出したときの状況を五感で表現するのです。
五感、すなわち光景(視覚)、音(聴覚)、味(味覚)、匂い(嗅覚)、手触り感(触覚)といったシーンをあたかもその場で体験しているかのようにストーリーの中で語ることで、あなたの口調、トーン、表情、姿勢、息継ぎのタイミング、言葉の選択にその質感が現れます。五感を使用した語りは、聞き手の脳を引き込むことに役立つだけでなく、ストーリーの細部にリアリティをもたせ、それを聞き手の記憶に深く刻みつけてくれます。

