そして、私と同じように、鍵をうっかり、ドアに挿しっぱなしにしてしまったことがあるADHDの人は、少なくないはずです。
だから、家のなかで鍵を失くしてしまった場合は、皆さんにも「玄関の外側の鍵穴」を見てほしいのです。なぜなら、意外とそこに挿さっていることが多いからです。
このように、ADHDの人がやりがちなパターンを知っておくと、探すときのヒントになるのです。もちろん、自分が一度やった失態は、再びやりかねません。失くしたときは、過去の自分の失態や同じ特性を持つ人の解決法を参考にすると、答えが見つかるかもしれません。
「段ボール箱を2個用意」捨てる仕組みでゴミ屋敷を回避
ADHDの人は片づけが苦手。かくいう私も、そこら中にものを散らかしていますから、家族やスタッフの手助けがなければ、ゴミ屋敷になってしまうでしょう。
私の場合は、衝動的にいろいろとものを買ってしまうことが多いのです。そして、箱から中身を出すと空き箱はどうでもよくなり放置。それが散らかる発端というわけです。また、ASDの特性としてもよくあるのが、「空き箱を捨てるのがもったいない」と感じ、溜め込んでしまうことです。自分のなかで、「この箱は、捨てずに○○を入れるべき」などと、ルールやこだわりが生まれてしまい、捨てることを拒みたくなってしまうのです。
こういったことから「ものが増えてしまう」わけですが、整理整頓や捨てることができないため、ものが増えれば増えるほど散らかっていきます。つまり、散らかる根本的原因は「ものが多いこと」なのです。だから、増えすぎたものは、捨てなければいけない。でも、漠然と「捨てよう」と思っているだけではなかなか捨てられないので、「捨てる仕組み」をつくることが重要です。
おすすめの方法は、強制的に段ボール箱に入れていくことです。
まず、段ボール箱を二つ用意します。一方は「残すものを入れる箱」で、もう一方は「捨てるものを入れる箱」です。そこに、部屋にあふれているものを仕分けしていくのですが、3つのうち一つは「捨てる箱」に入れるようにしましょう。
心のなかに「もったいない」という思いがあると、捨てることに対して抵抗を感じます。でも、増えすぎてしまったものは、減らすしかありません。誰かに捨ててもらうことも手ですが、自分自身で自分の居住スペースを守るためには、「捨てたくない」という気持ちの壁を乗り越えることが必要です。


