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一般論として、戦局が劣勢になった国は、ユニークな攻撃を仕掛けることがある。太平洋戦争末期に日本陸軍が用いた風船爆弾もその1つだ。
〈風船爆弾──。秘密兵器の研究・開発機関だった旧日本陸軍の「第九陸軍技術研究所」、のちの「登戸研究所」で研究が進められた爆撃用兵器で、「ふ号兵器」と呼ばれた。/同研究所の研究員だった草場季喜(すえき)が、陸軍で伝統的に使われていた紙製気球に改良を加え、和紙にコンニャク糊(のり)を何重にも塗り付けて強度を上げることで、約1万キロメートルの飛翔に耐える直径約10メートルの巨大風船を完成させた。そして中央気象台や陸軍気象部が調査を重ね、高度1万メートル前後で、毎時200〜300キロの偏西風に乗り、速度が増す11月であれば約2日間でアメリカ大陸に到着することを解明した。〉(浜田奈美「和紙の風船爆弾で米国本土を狙った日本」2025年8月18日nippon.com)
地球が自転している関係で偏西風が吹く。風船爆弾は日本がアメリカの西に位置しているから使えたのだ。約9000個の風船爆弾が放たれ、約300個が北米大陸に到達したという。当時日本軍は化学兵器(毒ガス)を持っていた。風船爆弾に化学兵器を搭載すれば甚大な被害を与えることもできた。もっともそんなことをしたならば、アメリカは日本民族を徹底的に滅亡させようとしただろう。
風船には袋に入った汚物やゴミ
24年には、北朝鮮が韓国に対して風船を用いたユニークな作戦を展開した。韓国軍合同参謀本部は同年5月29日、北朝鮮が28日夜から大量の大型風船を韓国側へ飛ばしていると発表した。風船には袋に入った汚物やゴミが結び付けられていた。北朝鮮の金正恩・朝鮮労働党総書記の妹である金与正・朝鮮労働党副部長(当時。現在は部長)が5月29日の談話でこう述べた。
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