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「同居家族がいるのに…」外からは見えにくい"家庭内孤立"という盲点《ひとり暮らしより孤独感が強いのはなぜ?》

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同居家族がいても家庭の中で孤立しているケースは注意が必要です(写真:Fast&Slow / PIXTA)
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「ひとり暮らしの場合は、そもそもある種の諦めがついていたり、本人の望みから一人でいたりします。しかし、同居家族がいるのに孤立していて、得られるはずの交流が得られていないと本人が考えるのであれば、それがストレスを高める要因になっていると思います」(村山氏)

ボランティアや地域のサークル活動などには積極的に参加、家の外では社交的に活動している人の中にも家に帰ると家族とほとんど会話がないという事例も一定数見られたという。

村山氏は、家庭内孤立とフレイル(加齢に伴い心身の活力が低下し、要介護状態へと移行しやすくなること)との関連を指摘する研究結果もあるという。

見落とされがちな「見えない孤立」。これまでは行政の施策も独居高齢者に意識が向きがちだったのだが、外との交流や同居家族の有無という量的視点だけでなく、交流の質についても気に掛ける必要があるようだ。

「『あそこのお宅は家族と住んでいるから大丈夫』『活発に地域活動しているから安心だろう』ではなく、家庭の中で家族と交流を持てているかも見てもらいたい。同居家族がいるというだけで『大丈夫』というラベルを張るのは孤立を見逃す可能性もあることを知ってほしいです」(村山氏)

家庭内孤立を防ぐのは一緒に過ごす時間

家庭内孤立が生まれる背景には、生活リズムの違いや住居スペースの変化といった、現代の暮らし方も影響している。二世帯・三世帯で暮らしていても、平日にほとんど顔を合わせないケースや、生活空間を分けた二世帯住宅などでは、家族との団らんの機会が減り、交流が希薄になりやすい面もある。玄関や生活動線が別々という住まいの構造が、家族の距離を物理的にも心理的にも広げている側面は否めない。

高齢者でも夫婦世帯では家庭内孤立が少ない一方、親子のみの同居では会話が途絶えやすく家庭内孤立しやすい傾向があった。家族関係の良し悪しだけでは語れない複雑さがあり、生活リズムの違いや、お互いに対する遠慮から交流が希薄になることもある。

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