ここまで読んで、お気づきの方もいるかもしれません。「キーワード → 意味 → なぜ気になったか」という会話の流れは、そのまま記述問題の解き方の型と一致しているのです。
実際、中高大の記述問題を見てみると、こんな出題が多いです。
「文中の“殖産興業”という語について、その意味を説明し、なぜ明治政府がこれを重視したのかを論じなさい」
「キーワード → 意味 → 理由」の順番ですよね。つまり、家庭で日常的に「芋づる式会話法」を実践している子は、記述問題を“はじめて見る形式”として身構える必要がないのです。いつも家でやっていることを、紙の上でやるだけ。だから手が止まらない。
記述が苦手なのは「知識の動かし方」を知らないだけ
一方で、家庭でこの型に触れてこなかった子は、記述問題を初めて見たときに「何をどう書けばいいか分からない」となります。知識がないのではなく、知識を語る型を持っていないのです。
もしお子さんが記述問題に苦手意識を持っているなら、まず変えるべきは参考書でも塾でもなく、家庭会話です。夕食の席で「今日どうだった?」と聞いていた方は、今日から少しだけ変えてみてください。
「今日、授業で出てきた言葉で、何か覚えてる?」

