三菱電機、サムスン電子と世界を舞台に戦う
前回は、産業能率大学経営学部教授の松尾尚氏への取材を通じて、長く活躍する大学教員の4つの条件を探った。今回は、今年4月に教授へ昇進した桜美林大学芸術文化学群教授の林秀紀氏を取材。三菱電機、サムスン電子を経て、40代後半で研究者の道へ進み、ゼロから独自の研究領域を築き上げるまでの軌跡に迫った。
林氏は1990年に大学を卒業後、三菱電機デザイン研究所に入社した。最初は家電製品のデザインを手がけ、その後、携帯電話など情報通信機器のデザインを担当するようになる。NTTドコモの「iモード」全盛期、日本メーカーが世界市場で存在感を示していた時代である。グッドデザイン賞を93年のルームバー(インテリア冷温庫)デザインで初受賞して以降、携帯電話で連続受賞を重ね、2005年には世界3大デザイン賞の1つに数えられるドイツのiFデザイン賞を受賞した。「MITSUBISHI M800」は、国際的な評価を得た(下図参照)。
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