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キャリア・教育 #ぐんぐん伸びる子は何が違うのか?

「いいから言うことを聞け」で子は心を閉ざす…「自分は正しい」と疑わない親を、検証を繰り返す"科学者"に変える方法

6分で読める
父親に怒られて泣いている高校生の娘
「しつけだから当然」と自分を省みない親を変えるには…(写真:y.uemura/PIXTA)
  • 石田 勝紀 教育デザインラボ代表理事、教育専門家

INDEX

【質問】
夫が子どもに対して頭ごなしに怒ったり、「いいから言うことを聞け」と強制したりすることが多く、子どもとの関係が悪化しています。子どもは父親を避けるようになり、食事中も会話がほとんどありません。私が間に入って取り持とうとしても、夫は「しつけだから当然だ」と聞く耳を持ちません。どうすればいいでしょうか。
(小5男子の母)

このようなご相談はあとを絶ちません。筆者は38年間教育の現場に立ち、今でも年間約3000件の個別相談を受けておりますが、「配偶者の子どもへの接し方」に関するお悩みは、常に上位に入るテーマです。

なお、今回は父親に関するご相談ですが、逆のケース(母親が権威主義的になり、父親が困っている)も少なくありません。つまり、これは特定の性別の問題ではなく、子どもを育てる立場にある人すべてに関わるテーマです。

最初にお伝えしたいのは、ご相談者のように「このままではいけない」と気づいておられること自体が、非常に重要だということです。なぜなら、問題の本質は「怒ること」そのものではなく、「自分の接し方を振り返ろうとしないこと」にあるからです。

なぜ「自分は正しい」と思う親ほど危ういのか

ペンシルベニア大学ウォートンスクールの組織心理学者、アダム・グラントは、著書『THINK AGAIN』の中で、人間の思考スタイルを職業になぞらえて分類しています。このモデルが、子育てを考えるうえで極めて示唆に富んでいるため、はじめにご紹介します。

グラントによれば、人は自分の考えが脅かされると、以下の3つのモードのいずれかに陥りがちだといいます。

「牧師」モード:自分の信念を守るために、「自分は常に正しい」と説教をする状態。
「検察官」モード:「あなたが間違っている」と、相手の論理のほころびを突く状態。
「政治家」モード:「自分たちが正しく、あちらが間違っている」と、味方を増やすことに注力する状態。

しかし、彼が最も重視し、頂点に位置づけたのは「科学者」モードの思考です。

これは「自分が間違っているかもしれない」と考えられる姿勢を意味します。仮説を立て、試してみて、うまくいかなければ方法を変える。自分の考えを更新し続けることを「成長」と捉える思考です。

この分類は、まさに子育てにおいても全く同様であると考えています。

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