実は、福島八幡宮には“はやり病”を治めたという言い伝えとともに祀られている「祈願石」がある。吉開氏はこの祈願石と、当時話題になった疫病封じの妖怪、アマビエとリンクさせた御朱印を頒布したのだ。
コロナ禍で不安を抱える人たちの間で御朱印は話題となり、全国から1日2000件の注文が殺到する日が続いた。「そのおかげで存続の危機は脱したのですが、『神社が通販とは何事か』というお叱りも受けました」と吉開氏。
神社の存在が日本中に広まる
今でこそ神社によるオンライン授与所も増えてきたが、当時はまだほとんど行われていなかった。そのため、神社からの批判、反発は大きかったという。
最初は一般のECサイトを利用したため、神社にふさわしくない表記にならざるを得なかったことも事実だ。そこで、税込・税別といった表記をなくす、「購入する」を「授与品かごに入れる」にするなど、神社にふさわしいオンライン授与所になるよう、独自のECサイトを開設した。
これがきっかけで、福島八幡宮の存在が地元・八女だけではなく、全国に知れ渡るようになった。
なぜ吉開氏は次々と神社を改革していくことができたのだろうか。後編では同氏の信念や、福島八幡宮が目指す神社の未来像を探る。(後編はこちら)

