まるで少年のような気持ちで、私は食材を銀色の鍋に入れ、ゴム手袋を着けた店員さんに渡した。店員さんは鍋に手を突っ込んで肉と野菜、それぞれを区分して重量を量った。支払いはQRコード決済「アリペイ」で行った。
席で待つこと約5分、運ばれてきた料理は見るからに辛そうだ。恐る恐る口に入れると、ビリビリと痺れるような刺激が口の中を襲った。正直に申し上げて、辛すぎて食材の味はイマイチよくわからない。認識できるのは食感だけ。ぜんぶ白菜でよかったかもなと思いつつ、やはり本場の中華料理は“一足”違う。悔しいくらい美味しい。
カザフスタンで24時間の断食
硬水が体に合わない、旅の疲労やストレス、食事でアタリという名のハズレを引いた……原因は不明だが、カザフスタンに到着して12時間後、猛烈な水下痢に襲われた。食費が浮くから節約になると前向きに考えつつも、渋々と“24時間の断食”を選択。
下痢の時は水分補給が大切であり、水よりもスポーツドリンクが好ましい。私は“ポカリ”を探す旅に出た。が、どの店にもお目当ての飲み物が見つからない。消去法で、日本から持参した固形タイプのインスタント味噌汁を、まるで煎餅のようにガシガシとかじって水で流し込んだ(目的は塩分と水分補給)。
市内にはコレといった観光名所がなかったこともあり、私は2泊3日の滞在期間中、特に目的のないまま市内をフラフラと歩きまわって過ごした。本当は観光名所の「神々しい山々」にも行きたかったのだが、万が一“ダニ”に咬まれて「ダニ媒介脳炎」になるのが恐かった(重症化すると後遺症や死に至る恐れがある)。
