東洋経済オンラインとは
ビジネス #ニュース最前線

タカラスタンダードの「高級キッチン」は小森社長肝煎り案件…マンション向けシェア8割のガリバーが狙う未踏の市場

6分で読める 有料会員限定
タカラスタンダード小森大社長
「ハイブランドのキッチン」を出したかったというタカラスタンダードの小森大社長(編集部撮影)

INDEX

マンション向けキッチンの覇者は、未開拓の地も切り開けるのか。

タカラスタンダードは6月26日、高級キッチンブランド「Artevo(アルティーヴォ)」を新築分譲高級マンション向けに展開すると発表した。ブランド名は、ラテン語の「Arte(芸術)」と「Evolution(進化)」に通じる「Evo」を組み合わせた。タカラスタンダードはキッチンメーカー大手だが、同社において高級キッチンブランドは初となる。

想定販売価格は400万~1000万円で、システムキッチンの平均価格約76万円と比べて圧倒的に高い。高級キッチンを購入する層が求めるものは、一般的な人が想像するキッチンとは異なる。重視するのは、来客に楽しんでもらうことだ。

「シェフがゲストをもてなす空間」をコンセプトにした製品は、シェフを招いて調理してもらうことを想定している。来客に調理過程を見せるため、鉄板、バーベキューグリル、IHの3種類の加熱機器が前面に押し出されている。まるでシェフのステージのようだ。訪問者に見せるための調理台とは別に、シェフのアシスタントが下ごしらえを行うためのキッチン部屋もある。

ほかにも、水栓が折り畳み式で収納時には巨大な石の塊に見えるものなど、意匠性の高いキッチンがラインナップに並ぶ。

写真上がシェフがゲストをもてなす空間をコンセプトにした製品。写真下は「キッチンという概念を超えた芸術の世界」をテーマにしている(編集部撮影)

高級キッチンに参入するタカラスタンダードだが、2025年度の業績はむしろ低価格品を含めた拡販策が好調の要因だった。好業績に裏打ちされ株式市場の評価もよい。記念配を除き34期連続で減配なし、配当性向50%水準の方針に則り25年度は38円増配の116円配当という好材料もあって、25年初めに1691円だった株価は、今年5月に3265円をつけるまでに上昇。足元でも3000円前後と高値圏にある。

こちらの記事もおすすめ

あなたにおすすめ

ビジネス

人気記事 HOT

※過去1ヶ月以内に配信した記事の閲覧数