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キャリア・教育

「修羅場がなくても、本気スイッチは入れられる」守屋淳×田久保善彦対談(後編)心が折れない「志」と「胆力」の磨き方

9分で読める
守屋淳氏、田久保善彦氏
後編は乱世を生き抜くための「胆力」と「志」について語る(撮影:尾形文繁)

INDEX

現代の激動の時代において、いかにして新規事業を生み出し、志を貫くべきか。
本対談では、企業内でイノベーションを起こす手法をまとめた『イントレプレナーの教科書』の監修・田久保善彦氏と、激動の時代を切り拓いた先人たちの姿を描く『明治実業家の知識・見識・胆識』の著者・守屋淳氏が徹底討論。
日本企業における社内起業家の可能性や、渋沢栄一ら偉人の成功法則、さらには逆境を乗り越える「胆力」の鍛え方まで、歴史の教訓と現代の知見を交えて解き明かします。

(前編はこちら

志を腐らせない方法はあるか?

『明治実業家の知識・見識・胆識: 解き方のわからない問いに答えを出した男たち』(書影をクリックすると、アマゾンのサイトにジャンプします。紙版はこちら、電子版はこちら。楽天サイトの紙版はこちら、電子版はこちら

守屋:かつては城山三郎さんの『官僚たちの夏』を読んで感動し、青雲の志を抱いて省庁に入ってきた人たちが、年数を重ねて権力を持つと、省益や天下り先を気にするようになってしまうと、ある省庁の方が話していました。志を腐らせない方法はあるのでしょうか。

田久保:たとえば、チャレンジしてもうまくいかないと、志を失いかけてしまうことがあります。しかし、本当に失ってしまうか、持ちこたえられるかは、環境、つまり、一緒にいる仲間にかかっているケースが多いと思います。たとえば、幕末の志士たちがなぜ一つの場所からあれほど固まって出てきたかというと、天才的なDNAの持ち主が集積していたからではなく、そこで醸し出される雰囲気、たとえば、吉田松陰が強烈なる感化力を発揮していたからです。つまり、志は伝播するものだと思います。

サンフランシスコ在住のあるグロービスの卒業生は、自ら連続起業家として様々なチャレンジを続ける傍ら、日本人起業家の成功確率を上げようと、起業志望者に住居を提供したり、コミュニティをつくって誰かが苦戦していれば仲間が寄ってたかって応援して、火を消さないようにしています。結局、人間は人間によって支えられ、癒され、勇気づけられるのだと思います。

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