職場にいる優秀で困った人
あなたの職場に、こんな人物はいないだろうか。
たとえば、営業部エースのA氏。
彼は毎月、驚くような数字を叩き出す。気難しい顧客も彼の手にかかれば契約書にサインをする。社内表彰の常連であり、社長も「Aさんがいれば安心だ」と全幅の信頼を置いている。会社の稼ぎ頭であり、英雄だ。
しかし、一歩社内に戻り、彼のチームの様子を覗いてみると、そこには異様な光景が広がっている。
アシスタントが資料の数字を1つ間違えると、相手にだけ聞こえる大きさのため息をつき、低い声で一言、「……これ、昨日も言ったよね」。定例会議では、若手が勇気を出して提案しても、A氏は資料に目を落としたまま「で? それで数字いくらになるの?」と、鼻で笑って切り捨てる。自分の意見が通らないと露骨に不機嫌になり、大きな音を立ててパソコンのキーボードを叩く。

