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あなたの職場にもいる「優秀なのに職場を壊す人」の正体 "ブリリアント・ジャーク"をなぜ企業は野放しにするのか

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睨む会社員
あなたの周りにも、優秀だがチームを壊す人「ブリリアント・ジャーク」がいませんか?(写真:mits/PIXTA)
  • 沢渡 あまね 作家/ワークスタイル&組織開発専門家
  • 伊達 洋駆 ビジネスリサーチラボ代表取締役
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彼が席に戻ってくる足音が聞こえると、オフィスの空気は張り詰め、部下たちは「今日は機嫌がいいだろうか」「地雷を踏まないようにしよう」と身を縮める。

あるいは、卓越した技術を持つエンジニアのB氏。

彼が書くプログラムのコードは美しく、複雑なシステムトラブルも瞬く間に解決してみせる。技術的な知識量はずば抜けており、誰も彼には敵わない。「技術の守護神」との呼び声も高い。

だが、彼はチームワークを軽視している。コードレビュー(書いたコードを互いにチェックする場)では、他人のコードを「センスがない」と笑いながらこき下ろす。彼の基準に満たない人を無能と見なし、質問に来た後輩を「そんなこともわからないのか」と冷たく突き放す。いずれも一切の悪気はない。

結果、若手エンジニアは萎縮し、誰も彼に話しかけなくなった。必要な情報共有が滞り、チームは機能不全に陥っている。

エースの仮面を被った破壊者

彼らは確かに“仕事ができる”。会社に利益をもたらし、難題を解決する。その意味で、彼らは間違いなく「優秀」(ブリリアント)だ。しかし同時に、組織の協調性を無視して周囲の人々を疲弊させ、メンタル不調者や離職者を生み出す元凶ともなっている。チームプレイヤーとしては、「嫌な人」(ジャーク)なのである。

「仕事はできるが、一緒に働きたくない」

「あの人さえいなければ、もっといいチームになるのに」

「なぜ会社は、あんな人を野放しにしているのだろう」

そんな嘆きの声が、今日もどこかのオフィスから聞こえる。もしかしたらあなた自身も、そんな誰かの顔を思い浮かべながら、この文章を読んでいるかもしれない。

この、“優秀だが有害”な人々のことを、シリコンバレーなどのビジネスの最前線では「ブリリアント・ジャーク」(Brilliant Jerk)と呼ぶ。直訳すれば「才能ある嫌な人」あるいは「有能なろくでなし」といったところか。

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