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超高齢化日本を襲う「心不全パンデミック」
「狭心症でも不整脈でも、弁膜症でも、心臓の病気を放置すれば最終的に行き着く先は『心不全』です」
不整脈専門クリニックとして定評のある、「東京ハートリズムクリニック新宿」井上健司院長は、そう切り出した。
心不全とは、心臓のポンプ機能が低下し、全身に十分な血液を送り出せなくなった状態のこと。たとえば、少し歩いただけで息切れする。足が膨張するようにむくむ。横になると息苦しさで眠ることもできず、入退院を繰り返して生活の質(QOL)を落としてしまう。
「昔は、心筋梗塞などを発症してそのまま亡くなる方が多かったんです。でも今は医療が発達して、一命を取り留めるようになった。その結果として、弱ってしまった心臓(心不全)と長く付き合っていかなければならない患者さんが増加しているのです」
超高齢化が進む日本では、今後さらに心不全患者が増加すると予測されている。一度悪化すると完全に元の健康な状態に戻すことは難しく、莫大な医療費が日本の経済を圧迫する。専門家の間では「心不全パンデミック」と呼ばれるほど社会問題になりつつあるのだ。

