井上院長によれば、現代人の夕食は「生きるためのエネルギー補給」というより、「エンターテインメント」や「ストレス発散」としての意味合いが強いのでは、と話す。
「仕事の疲れを癒すための『ご褒美』や、嫌なことを忘れるための『ヤケ食い』など、現代の夜の食欲は、心理的な要因から来ることが多いと思うのです。でも、心臓の観点から言えば、夜にがっつり食べて“車体”を重くするのは得策ではありません」
もちろん、夕食がもたらす「人生の楽しみ」を否定するわけではない。大切なのは、「夕食は絶対に食べるべき」という思い込みを捨てること。「今の自分は、本当に空腹だからではなく、エンタメやストレス解消のために食べているんだな」と自覚するだけでも、暴飲暴食のブレーキになるはずだという。
究極の運動法は「ワンちゃん(犬)」に学べ!
車体を軽くしたら、次は丈夫なタイヤ作り(運動習慣)だ。
健康のためにと、40~50代から一念発起して長距離マラソンに挑戦したり、駅の階段を懸命に昇り降りしたりする人は多い。
しかし、井上院長は「私自身はマラソンが大好きなのですが……」と前置きしつつも、「専門医の立場からすると、長距離マラソンも無理な階段の昇り降りも、心臓や関節に急激な負担をかけるので、とくに中年以降の方は注意が必要」だと強調する。
「健康に気をつけるなら、『ワンちゃん(犬)』を見るのが一番です。ワンちゃんをじっと観察していると、人間が何をすべきかわかりますよ」

