「激しい胸痛」や「左肩が痛い」は本当に心臓からのSOSなのか? 自身の胸の不調を機に専門医を取材して見えたのは、ネット情報による「思い込みのワナ」だった。前記事に引き続き、本記事では心臓病と勘違いしやすい"フェイク症状"と、絶対に見逃せない危険サインの見分け方を解き明かす。
「もしや心臓病?」突然"胸のバクバク"に襲われた52歳が「不整脈専門クリニック」のスピード診断で救われたリアル
救急車を呼ぶほどの胸痛、心臓発作じゃなかった
ある日突然、胸が締め付けられるように痛む。冷や汗が吹き出し、息も絶え絶えになる……。そんな激しい症状に襲われたら、誰でも「心臓発作か」と慌てるに違いない。
ところが実際の診療現場では、こうした胸痛の原因が「心臓」にないケースもあるという。
不整脈専門クリニックとして定評のある「東京ハートリズムクリニック新宿」の井上健司院長はこう話す。
「もちろん、強い胸痛がある場合は心筋梗塞などを疑って速やかに受診すべきです。ただ、検査で心臓病が否定された方の中には、実は『逆流性食道炎』など消化器の病気が原因だったとわかるケースもあります」
逆流性食道炎とは、強い酸性である胃酸が食道へ逆流し、粘膜に炎症を起こす病気のこと。消化器の病なのに、なぜ心臓病と間違えるのか。

