もう一つ、心臓病に関するネット情報で筆者が気になっていたのが、「足のむくみ」だ。
心不全になると足がパンパンにむくむとよく言われる。このところ、ふくらはぎがパンパンでボンレスハム状態になることもあり、「もしや」と心配になっていたが、「足がむくむ=心機能が弱っている」と短絡的に結びつけるのは早計だという。
「足のむくみは、単純に立ち仕事や運動不足が原因のことが多いです。ふくらはぎの筋肉にあるポンプ機能が使われていないからでしょう」
足は体の一番下にあり、動かさずに長時間立っていれば、重力で自然と水分が下に溜まる。デスクワークで座りっぱなしでも同じだ。美意識の高い女性ほど足の太さやむくみが気になりやすいらしいが、それだけで心臓病を疑う必要はない。
ちなみに、「足を高く上げて寝ると朝スッキリするんです」と言う人がいるが、「足を上げてスッキリ眠れる」時点で心不全の可能性は限りなく低い。それもまた立ち仕事や運動不足による、日常的な疲労が原因だという。
注意したいのは「再現性」のある胸の症状
では、本物の心臓のSOSはどこに表れるのか。
「心臓を『車のエンジン』にたとえてみるとわかりやすいですよ」と井上院長。
心疾患の一つに「狭心症」というものがある。これは、心臓へ血液を送る冠動脈が狭くなり、心筋が酸欠状態になる病気だ。
この病気は車でたとえるなら、エンジン(心臓)へ燃料を送る「ガソリン配管」(冠動脈)のエラーである。安静にしているときは問題がなくても、エンジンをふかしたとき(心臓に負荷がかかる運動をしたとき)にトラブルが起きやすい。

