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「金本位制こそが唯一の倫理的な貨幣制度」…押さえておくべきリバタリアン中央銀行家グリーンスパンの遺産

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アラン・グリーンスパン元FRB議長
100歳で亡くなったアラン・グリーンスパン元FRB議長(写真:ブルームバーグ)
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アラン・グリーンスパン元米連邦準備制度理事会(FRB)議長が6月22日、パーキンソン病の合併症により死去した。享年100。妻アンドレア・ミッチェルが声明を発表した。

グリーンスパンは1987年にレーガン大統領によってFRB議長に指名されて以降、18年半の長きにわたり、共和・民主両党の4人の大統領のもとで議長を務めた。彼は87年のブラックマンデーや97年のアジア通貨危機などを巧みな金融政策運営で乗り切り、安定した物価と経済成長による長期の繁栄(グレート・モデレーション)を演出したとして「マエストロ(名指揮者)」と称賛され、市場からは絶大な信頼を得た。だが退任後の2008年のリーマンショックを受けて、氏の低金利政策と自由市場への過信が住宅バブルを招いたとの批判を浴びた。

(出所)筆者作成

訃報の1カ月前、5月22日のケビン・ウォーシュFRB新議長の宣誓式は、金融危機によって貶められたグリーンスパンの功績を再評価するものだった。1987年のグリーンスパンの就任宣誓以来、39年ぶりにホワイトハウスでの宣誓式に臨んだウォーシュ氏は、「過去に5人の前任議長と知己を得た中で、グリーンスパン議長こそが最初にこの仕事の意味を私に教え、手本を示してくれた」と称賛し、「議長職を氏のような情熱と目的を持って全うしたい」と語った。FRBでのグリーンスパン路線の復活が報じられ、自らの遺産が継承されるのを見届けてからのように、100歳の中央銀行家はその波乱の人生の幕を閉じた。

ウォーシュが敬意を表し、継承しようとしているグリーンスパンを動かしていた信条はどのようなものだったのだろうか。またリーマンショックを経て、その信条は修正されたのだろうか。ここでは彼が若き経済学者として大きな影響を受けたアイン・ランドとの交流を振り返りつつ、その思想の軌跡を辿ってみたい。

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