こうした成功の要因については、無理なく納得できるのではないだろうか。なにしろ日中のインドでは食材の買い出しをしたくても、外はうだるように暑いのだから。
だが、クイックコマース会社のアプリで「ビリヤニ」「パスタ」などと検索すればいろいろな種類の食材が表示され、ワンクリックで購入できるのである。購入時に届け先住所を入れれば、到着まで何分かかるかもすぐにわかり、支払いはGoogle PayやPaytmで即時決済が可能。
流行らないはずがない。
100年以上前からインドに息づく配達文化
日本でもウーバーイーツなどのフードデリバリーサービスはお馴染みだが、インドではもっと簡単に、そして便利にいろいろなものが買えるようだ。
著者も指摘しているが、もともとデリバリーとインドの相性は悪くない。カーストのなかに“さまざまなものをデリバリーする職業”が存在し、「ちょっと、これを買ってきてほしい」とデリバリーを依頼する文化がすでに根を張っているからだ。

