自己肯定とは甘やかしではない
「自己肯定」という言葉を聞くと、「自分を甘やかすこと」や「なんでも自分を認めてあげること」といったイメージを持つ人も少なくありません。しかし、本来の自己肯定は、自分の選択や行動の責任を自ら引き受けるという、厳しさを含んだ態度です。
フランスの哲学者サルトルは、「人間は自由であるがゆえに責任を負う」と考えました。
自分で選んだ以上、その結果がどうであれ、責任を引き受けるのは自分自身です。うまくいかなかった出来事も含めて、「それでもこれは自分の人生だ」と引き受ける。その態度こそが、自己を肯定するということなのです。
ドイツの哲学者ニーチェは「自分の運命を愛せ(運命愛)」と語りました。
人生には思い通りにならない現実もありますが、それすらも含めて「これが自分の人生だ」と肯定することに価値を見出しました。自己肯定とは、逃げないという決意であり、自分の人生に対する覚悟でもあるのです。
