経験の差は、特別な才能によって生まれるものではありません。自分で行動し、その結果と向き合ってきた事実が、自分の軸を少しずつ強くし、より確かな判断へとつながっていくのです。
他人との比較が判断を曇らせる
他人との比較に頼りすぎると、自分の判断基準が曖昧になっていきます。「自分がどうありたいか」ではなく、「周囲より上か下か」で決めてしまうようになるからです。
ドイツの哲学者ショーペンハウアーは、他人との比較は自分に欠けているものばかりを意識させ、欲望と不満を強めてしまうと説きました。パスカルも、人は他人との比較のなかで不幸になると指摘しています。どれだけ恵まれていても、上を見れば際限がなく、不満は尽きることがないのです。
大切なのは、他人ではなく「昨日の自分」と比べることです。
どれだけ進んだか、なにを学んだかという視点に立つことで、外側に振り回されない基準が生まれます。他人との比較から距離を取り、自分がなにを大切にしたいのかに立ち返る勇気が、判断を曇らせる要因を減らし、自分の軸をよりはっきりとしたものにしていくのです。


