SNSでの反応や周囲からの評価に一喜一憂する。
こうした承認欲求は、人と関わるうえで避けられないものです。しかし、それに強く依存してしまうと、自分の判断基準が外側に移ってしまいます。「なにが正しいか」ではなく、「どう見られるか」で行動を選ぶようになると、自分の本心がわからなくなっていくのです。
フランスの哲学者ルソーは、他者との比較によって生まれる「社会的虚栄」が、本来の自分の感覚よりも「どう見えるか」を優先させると指摘しました。また、フーコーは他者の視線が人のあり方を形作ると考えました。承認を求めること自体が問題なのではなく、それに支配されてしまうことが問題なのです。
大切なのは、承認欲求を完全に手放すことではなく、依存しすぎない距離を保つことです。評価されるかどうかではなく、自分が納得できるかどうかを基準にする。その転換こそが、自律した軸を育てていきます。
経験値の差は行動した量で決まる
「自分にはまだ経験が足りない」と感じて行動をためらうことがあります。準備が整ってから動こうと考えたり、失敗を避けるために慎重になりすぎたりする。しかし経験は、実際に行動し、その結果を受け取ることでしか積み重ならないものです。
古代ギリシアの哲学者アリストテレスは、人の徳は習慣によって身につくと考えました。「どういう人であるか」は、「どのような行動を積み重ねてきたか」によって決まります。アメリカの心理学者ジェームズも、人間は行動を先に変えることで、その後に考え方や感じ方が変わっていく生き物だと述べています。

