一方サムスンは、より直接的だ。「Galaxy S26」では、標準モデルを約5%、上位モデルを約10%引き上げた 。値上げを本体価格に乗せるか、容量オプションに忍ばせるか――アプローチは分かれるが、最終的に消費者の負担が増えるという結論は共通している。実務的にいえば、社用スマートフォンを大容量モデルで一括調達する企業ほど、影響が大きくなりやすい。
これはアップルだけの話ではない
ここで押さえておきたいのは、これがアップル固有の問題ではなく、デバイス業界の全体を覆う流れだという点だ。すでに多くのメーカーが値上げに動いている。各社の動きを整理すると、次のようになる。
・サムスンは、「Galaxy S26」で標準モデルを約5%、上位モデルを約10%引き上げた
・デルは、25年12月から15%から20%値上げした
・レノボは、26年1月から約18%値上げし、それまでの価格表を取り下げた
・HPは、26年後半にかけて15%から18%の値上げを見込み、「下半期は特に厳しい」と警告している
世界のパソコン大手3社がそろって値上げを予告するのは、めったにないことだ 。スマートフォンからパソコンまで、デジタル機器の全体に同じ圧力がかかっているのがわかる。iPhoneは、その最もわかりやすい一例にすぎない。

