1.4トンの「防爆扉」が片手で開く。
そんな製品を開発した企業がある。オフィス家具大手のイトーキだ。
同社は今年、シェルター関連市場の立ち上がりを見据え、専任の営業チームを新設した。なぜ、まだ市場すら存在しない領域へと先んじて動くのか。
背景にあるのは、本格化するシェルター整備の政策だ。
日本政府は3月末に、他国からの攻撃や災害から国民を守るシェルターの確保に向けた基本方針を初めて策定した。本格的な大規模シェルターがない日本でこれから整備が進むことになれば、防護性能を高めるための設備が必要になる。
シェルターと聞いて、コンクリート造の地下室を思い浮かべる人は少なくないだろう。ただ、それだけで事足りるわけではない。避難、脱出の要となる出入り口が必要になる。備え付ける扉には、爆風に耐え、有害物質の浸入を防ぐ性能が求められる。
その要件を満たす特殊扉を、イトーキは新たな商機と捉えている。
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