これも、AIから先に答えをもらうのではなく、「自分で出した答え」を磨くために使うやり方ですよね。
逆に、生成AIを使いこなしても成績が上がらない、それどころか点数が下がってしまう人は、「答え」を聞くことが多いです。「この英文を和訳してほしい」「この問題の答えが知りたい」と入力してしまって、それでわかった気になってしまう。
AIという道具のいちばん厄介な性質は、「考えずにやり過ごす道」を、無限に提供してくるということです。
「頑張った痕跡」をガン無視するAI
塾の先生なら、生徒が「答えだけ教えて」と言ってきても、「いやいや、まず自分で考えてみて」と返してくれますよね。逆に生徒のノートを覗き込んで、「途中の試行錯誤の跡」を確認し、答えだけでなくてそこに至るまでのプロセスを見て解説をしてくれるわけです。
ところが、ChatGPTにそれはできません。AIは、生徒が自分で苦しんで書いた英文も、丸投げで生成させた英文も、まったく同じように扱います。「いい英文ですね」と褒めてくれるけれど、そのプロセスを問うことはないのです。
そして、人間というのは、楽な道があれば、ほぼ確実にそちらに流れていく生き物です。大人の僕らだってそうですよね。塾なしで東大に受かった人は、この「楽な道に流れない自制心」を、すでに持っていた。だから、AIが目の前にあっても、自分で考え続けることができたわけです。

