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約1万4000人の応募の中から、デビューできるのは1人だけ――。
今年2月から動画配信プラットフォーム「ABEMA」で放送されたオーディション番組『WORLD SCOUT:THE FINAL PIECE』の最終選考で選ばれたのは、日本出身の16歳・咲来(SAKURA)だった。咲来は、HYBEとGeffen Recordsによるガールズグループ「SAINT SATINE(セイント・サティーン)」のメンバーとして、アメリカでのデビューが決まった。
ABEMAは2023年に『WORLD SCOUT』の前身となるオーディション番組『The Debut:Dream Academy』を日本で独占配信した。この番組から誕生したガールズグループ「KATSEYE(キャッツアイ)」は、グラミー賞新人賞にノミネートされるなど世界的な人気を集めている。
今回ABEMAは、追加メンバー1人を日本で選ぶためにHYBEが実施したオーディションの一部始終を番組化した。世界規模のオーディション番組の制作は初の試みだったという。どのような経緯と体制で実現したのか、AbemaTV ABEMAコンテンツ バイスプレジデントの谷口達彦氏に聞いた。
リアリティ番組のノウハウを投入
――HYBEのオーディションを、ABEMAが番組にすることとなったきっかけは?
『WORLD SCOUT』の前身となったオーディション番組を、日本ではABEMAが2023年にリアルタイムで世界同時配信していた(その後、Netflixで配信)。このときのオーディションでは、ファンによる視聴者投票と審査員による評価の組み合わせでKATSEYEのメンバーが選ばれた。番組は世界中で大きな反響を呼び、デビュー後の人気につながっている。
その後HYBEから、「最終選考まで残った3人プラス日本人1人で、新しいアーティストグループをデビューさせたい。ABEMAの制作力を生かしてその番組をつくってほしい」という相談が来た。まだオーディションの選考手順も決まっていない段階から、HYBEと一緒に話し合いながら全部を設計していった。