2026年の米国株式市場は、4月から5月にかけて近年まれに見る好調な決算シーズンを経験した。
S&P500銘柄の26年1~3月期のEPS(1株当たり利益)成長率(前年同期比)は、決算発表前にはプラス約14%の予想であったが、実際にはプラス約29%を超える好業績となった。投資家の関心はインフレや金利上昇よりも、個別企業の収益力に向かった。春の相場は、イラン戦争長期化といったマクロ不安を、企業業績の強さが押し返した局面だったといえる。
6月に入り決算発表が一巡すると、市場の視線は再びマクロへ戻っている。現在のアメリカ経済は総じて堅調だ。個人消費は大きく崩れておらず、労働市場も安定している。直近の5月アメリカ雇用統計では、非農業部門雇用者数はプラス17万2000人の伸びとなり、過去3カ月の平均はプラス18万8000人と好調だ。
企業収益が強く、家計所得は維持され、金融市場のリスク許容度も高い。株式市場にとって基本的には良好な環境である。
これから追い風が吹きやすいセクター
地政学面でも安心感が広がっている。
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