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「ブチ切れたカラス」に飛び蹴りされかけた研究者…一線を越えたきっかけは誰もがやりかねない"あの行動"だった

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カラス 攻撃 研究者
カラスは何に怒った?(イラスト:タナカケンイチロウ)
  • 松原 始 動物行動学者、東京大学総合研究博物館・特任准教授
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巣立ってしまったカラスの雛がどこにいるかは判断しづらいが、巣の真下は間違いなくカラスにとって絶対防衛圏だ。カラスは公園や並木の、葉っぱの茂った、ちょっと高い木に営巣することが多い。樹種はなんでもいいが、ハシブトガラスは常緑樹の方が好きである。適当な木がなければ電柱にも営巣する。

あと、カラスはヘタレなので、イカつい大柄な人はあまり攻撃されない。私(身長173cm、体重67kg)を蹴りに来た時はかなりブチ切れていたのだろう。

カラス研究者の後悔

その後、駅に向かいながら私は考えていた。

「何日か見なかったが、巣立ち雛2羽は無事に育っているな」

「久々に緊迫したやり取りだった!」

そして、最後にコレだ。

「なんであの瞬間、頭を下げちまったんだ?」

私はカラスの研究者で、自分からカラスの巣や雛に近づいている。だが、カラスの動きに注意しているし、何よりガン見しているせいか、威嚇されたことはあっても蹴られたことがない。カラスを知ろうとする者として、一度はカラスの飛び蹴りを経験しておきたいのだ。これは研究者の職業病と言うべきであろう。

いや、お前の性癖だろうって?

その可能性も、否定はしない。

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